USB3.0では、ケーブル長の制限は特に規定されていません。 USBコネクタとUSBケーブルの伝送特性により使用できるUSBケーブルの長さが決まります。
KX-Card7システム開発ボードで使用できるUSBケーブル長を以下のように検証しています。
SX-USB4ボードに添付しているUSBケーブルは2m品です。
PC仕様 | 1mケーブル | 2mケーブル | 5mケーブル |
Intel Z77チップセット バックパネル |
WR:357MB/s RD:363MB/s |
WR:346MB/s RD:368MB/s |
WR:344MB/s RD:364MB/s |
Intel Z77チップセット |
WR:352MB/s RD:365MB/s |
WR:353MB/s RD:362MB/s |
WR:リンク不能 RD:リンク不能 |
ルネサスホストIC バックパネル |
WR:151MB/s RD:315MB/s |
WR:151MB/s RD:324MB/s |
WR:150MB/s RD318MB/s |
(注)転送レートは平均値です。 フロントパネルとは、M/BのUSB拡張ポートからデスクトップPCのフロントパネルに筐体内配線している状態です。
【考察】
上記測定結果から、使用するホストPCはUSB3.0ネイティブ環境といわれる、チップセット内にUSB3.0ホスト機能が含まれるM/Bを採用した製品が有利です。 M/B上にルネサス社ホストICを搭載したPC製品では、転送レートが低下します。また、M/Bの拡張USBポート(ピンヘッダ)から筐体内で配線し、フロントパネル等に接続するような方法では、筐体内の配線長、コネクタ・ロスも含めて使用するUSBケーブル長を決定してください。