5V-I/Oシステムに対応するオプションボード(黒基板)

5V-I/Oシステムに対応するI/O機能拡張ボード Card-UNIV3
~ CX-Card10/CX-Card4/SX-Card6/AX-Card7 用のオプションボード ~ 

Card-UNIV3は、120pinメザニンコネクタを30pin IDCコネクタ(2.54mmピッチ)に変換するI/O機能拡張ボードです。

【特長】
* FPGAのI/Oピンを +5Vインタフェースで運用できます。(CX-Card10の場合は47本、AX-Card7の場合は48本、CX-Card4/SX-Card6の場合は52本)
* 信号方向の制御が不要です。
* ±15V ESD保護機能により、FPGA I/Oを保護します。
* VCCAまたはVCCBが電源断した場合は、I/Oがトライステート状態になります。

Card-UNIV3ボードのブロックは、以下の図の通りです。
2個の120pinメザニンコネクタで接続しますが、このうち1個のメザニンコネクタのI/O信号を電圧変換IC(TXB0108)に配線しています。このICは信号の入出力方向を自動的に切り替えるので、ユーザがゲート制御により信号方向を制御する必要はありません。

Card-UNIV3ブロック図

High Speed Connector(メザニンコネクタ)部でFPGAボードと接続し、FPGA-I/OピンをTXB0108部で電圧変換します。そして、2.54mmピッチのMIL系コネクタ2個に変換します。

Card-UNIV3電圧変換

上図は、CX-Card4/SX-Card6とCard-UNIV3を接続したときの電圧変換方法を示します。
CX-Card4/SX-Card6側でFPGA-I/Oバンクに供給するDCDCコンバータの電圧を設定すると、High Speed Connector経由でCard-UNIV3のTXB0108(バッファ) VCCA電源ポートにも同じ電圧設定されます。
製品出荷時の状態では、VCCBポートにはCX-Card4/SX-Card6が供給する5V電源が接続されます。この状態で 5V-CMOS信号レベルの入出力ができます。

Card-UNIV3の30ピンコネクタ経由で接続する外部システムから供給される電源を利用するときには、ボード上のソルダパターンを切り替えてください。

【注意事項】

TXB0108(バッファ)のVCCA電源ポートは、FPGA-I/Oバンクに給電する電源と同じですが、VCCB電源ポートはユーザが任意に切り替えて運用できます。このとき、必ずVCCAがVCCB以下の電圧になるように設定してください。VCCA≦VCCB。

例えば、FPGA-I/Oバンク電源が 3.3V設定なら、VCCB電源ポートは 3.3Vまたはそれ以上(5.5V以下)にします。

I/Oピンにスイッチ等を接続し、プルアップ/プルダウン抵抗を使用する使い方には適していません。以下、参考資料のアプリケーションノートを参考にしてください。

【参考資料】
TXB0108 データシート (TIサイト)
TXB0108 アプリケーションノート (TIサイト)


Smart-USB Plus / Sigma 技術サポート
https://www.smartusb.info/article.php/carduniv3_transfer