大規模システム開発ボードの用途とは?

大規模なシステム開発ボードの特長、他社ボードとの違い。

System-SX2システム開発ボードには、アルテラ社の最大規模FPGA=EP2S180を2個搭載しています。"4入力LUT+F/F”を基本単位とするLE(Logic Element)に換算すれば、358K個のLE数になります。1LEを12ゲートと換算できるので、約4300Kゲート規模になります。この他、内蔵メモリやハードマクロのDSPブロックがあります。

System-SX2は、このゲート規模を活かした「ASICエミュレーション」に有効です。 しかし、ASIC単体のエミュレーション機能にとどまりません。 ASICは単体で動作しませんから、ASICと接続するペリフェラル回路と協調したシステムレベルのエミュレーションを提供することができます。この部分が、他のエミュレーションボードと異なる点です。

System-SX2 1台でASICエミュレーションを実施し、その他のペリフェラル回路を別の基板に集約します。これらの基板は、LVDSにより高速接続できるので、基板間接続による信号品質の劣化は発生しません。この際に便利なのがElCaptanシステムです。これは、System-SX2や子基板を収容するバックパネル付きのラックシステムです。電源、冷却システムを完備して持ち運びも可能です。

一例として、画像処理システムへの応用があげられます。
既存の子基板(オプションボード)として、DVI画像入出力の可能な、IMG-Pro5を提供していますので、それを利用して複数のDVIデータ入力をデコードし、1系統のDVIに合成してエンコードすることができます。System-SX2 1台とIMG-Pro5 4台をElCapitanシステムに収容すると、最大解像度WUXGAのDVIデータを入力、出力ともに4系統同時に扱うことができます。

 

 

 


Smart-USB Plus / Sigma 技術サポート
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