外部接続基板における電源設計の注意点

SX-Card6のユーザI/Oコネクタには、外部基板で利用できる5V電源ピンがあります。外部基板ではこの5Vから任意の電圧を生成することができます。

SX-Card6への給電方法には3通りあります。

  1. USBケーブル給電(ケーブル長が長ければ電圧降下が発生します)
  2. ACアダプタ(5V/3A)
  3. 電源コネクタ(5V/3A)

上記方法で5Vを給電しても、SX-Card6内で0.3V電圧降下が発生し、ユーザI/Oコネクタから外部基板に供給できる電圧は、4.7Vになります。 また、5V電源が±5%精度の場合、最低4.75Vとなり、外部へ供給できる電圧は4.45Vになる可能性があります。

SX-Card6 電源系

その際、外部基板で採用するレギュレータ部品に注意が必要です。

たとえば、3.3V/1Aを生成する場合、TI社のLM3940では、ドロップアウト電圧1.0Vなので、最低入力電圧は4.3V以上が必要になります。

3.3V/800mAを生成する場合、TI社のLM1117では、ドロップアウト電圧が1.3Vなので、最低入力電圧が4.6V以上になり、安定した3.3V生成ができないことになります。

 


Smart-USB Plus / Sigma 技術サポート
https://www.smartusb.info/article.php/daughter_power