SX-USB3 ファームウエア更新

SX-USB3 USBファームウエアを更新しました。
最新版: "0204h"     -2012.02.23更新-

 

===== Ver.0204h =====

  1. レジスタアクセスのレジスタ設定数を拡張
    従来、6bitでレジスタアドレス設定していましたが、8bit追加して合計14bitでレジスタアドレスを指定できるので、最大16,384個のレジスタアクセスができるようになります。
  2. 拡張レジスタモードの追加
    新機能として 1回のレジスタアクセスで最大64バイト転送(可変)できる機能を追加しました。 従来は1回のアクセスで最大8バイトまで転送できましたが、この機能により最大1,024個のレジスタに対して、最大64バイトの転送ができます。

 

ver0204ファーム機能を利用するには、RefApp7.exe vero1.0.7.0以上を利用してください。 RefApp2やRefApp3制御アプリケーションでは対応していません。

2012/02/23出荷以降の製品は、ファームバージョン0204hです。

参考資料:SUA011:レジスタ拡張機能

【重要度】

今までのファーム変更の内容に加え、従来のレジスタアクセス機能を向上したので、この機会にファームウエアの更新を推奨します。

【更新方法】

ユーザ登録後に提示するURLからFirmWriter7.zipユーティリティをダウンロードし、解凍後生成されるFirmWriter7.exeを実行してください。
ファームウエアを最新版に更新したり、旧版に戻すこともできます。

<注意>
FirmWriter7.exeは、最新USBデバイスドライバ"WinUSB.sys"に対応しています。従来のRefApp2.exeに対応したPSICEB2.sysやRefApp3.exeに対応するezusb.syデバイスドライバを利用している場合、RefApp7.exeに対応するWinUSB.sysデバイスドライバが必要です。

WinUSB.sysデバイスドライバを利用するには、このURLからDPInst.zipをダウンロードし、解凍後に生成されるDPInst.exeを実行してください。DPInst.exeの使い方は、資料SAP009を参照してください。

更新後、制御アプリケーションの「ボードID」タブで、ファームウエアのバージョンを確認することができます。最新版は 0204h です。

 


 

 

===== Ver.0203h =====

【ファーム更新の背景】
RefApp2.exeまたはRefApp3.exeのメモリ操作画面やユーザオリジナルの制御ソフトウエアにより、ホストPCからボードへデータ転送する際、WAIT制御している場合に、転送最終データが正常にボードに送信できない場合がありました。

【原因】
WAIT制御中(FPGAがデータを受け取れない状態)、ホストPCから最後の転送データがSX-USB3ボードに送信され、USB制御IC内のバッファに蓄えられている状態で、WAIT制御がアクティブになっていると、ホストPCはボードのFPGAがWAITしていることがわからないので、最後の転送データ送出後、データ転送が完了したと判断して、転送終了コマンドを発行します。USB制御ICでは、FPGAからWAITされているので、バッファ内のデータを出力できず、ホストPCからの転送終了コマンドをそのまま発行していました。 つまり、最後の転送データがFPGAに送出される前に、転送終了コマンドがFPGAに対して発行されていました。

【更新内容】
USB制御IC内に転送データがあるときには、ホストPCから転送終了コマンドが発行されても、バッファ内のデータが送出されない限り、FPGAに対して転送終了コマンドを発行しないように修正しました。

【緊急度】
WAIT制御を利用していない場合は、ファーム更新する必要はありません。

【ファーム更新方法】
FirmWriterPlus.zipをダウンロードし、RefApp2.exeをインストールしたフォルダに解凍してください。(PSICEB.DLLファイルが無いと起動できません。)
詳しくはボードマニュアルを参照してください。
ダウンロードするには IDとパスワードが必要です。当社webページよりユーザ登録をお願いします。

 


 

【ファーム"0202h"更新の背景】
RefApp2.exeまたはRefApp3.exeの「DVI操作タブ」によりDVI操作を実施後、「メモリ操作」タブでメモリを読み出すと正常なデータを読み出せない場合があります。

【原因】
I2C操作後に、USB制御ICが駆動(出力)する RGDTn 信号のピン属性が入力に変化していたため、RGDTn信号をどのICも駆動していない状態になる場合があります。
このため、RGDTn信号は正常に駆動されず、PCからメモリアクセスを行うとFPGA側では正常にメモリアクセスを受け付けることができなくなるタイミングが発生することがあります。

*RGDTn信号は、FPGA側でメモリアクセスとレジスタアクセスを区別するために必要な信号です。

【更新内容】
I2C操作後でもUSB制御ICがRGDTn信号を常時出力ピンとして処理する様にUSBファームウエアを更新しました。

【緊急度】
オプションボードのIMG-Pro6を組み合わせて運用し、IIC制御を利用している場合は、必ず更新してください。

制御ソフトウエアをカスタマイズして運用しているユーザの場合、ベンダリクエストC0とC1を使用していなければ、ファームウエアを更新しなくても問題は発生しません。

【ファーム更新方法】
以下のURLからFirmWriterPlus.lzhをダウンロードし、RefApp2.exeをインストールしたフォルダに解凍してください。(PSICEB.DLLファイルが無いと起動できません。)
詳しくはボードマニュアルを参照してください。
ダウンロードするには IDとパスワードが必要です。当社webページよりユーザ登録をお願いします。

【ファームウエアバージョン】
最新版:0202h
USBファームウエア更新後、RefApp2.exeまたはRefApp3.exeの「ボードID」タブから、ファーム更新後のファームウエアバージョンを確認することができます。

<注意>
SX-USB3をRefApp3.exe制御ソフトで運用している場合、FirmWriter.exeを利用することができません。ご面倒でも 一旦デバイスドライバを削除し、データCD-ROM収録のPSICEB2.SYSドライバをインストールしてからご利用くださるようにお願いいたします。


 


Smart-USB Plus / Sigma 技術サポート
https://www.smartusb.info/article.php/firm_update_sxusb3