マイコン用のサンプルコードをTI社のwebから無償でダウンロードできますが、そのまま利用できない場合もあります。
Stellaris2000シリーズには 「LM3S2965」を搭載した評価ボード向けに多くのサンプルコードが用意されていますが、ASUP-M3ボードに搭載するマイコンは「LM3S2793」です。単純なGPIO制御でLED点滅などのサンプルプログラムは動作しますが、一部動作しないコードもあります。
動作しない理由は、LM3S2965とLM3S2793では、チップ世代(クラスと読んで区別しています)が異なるためです。
LM3S2965は、2007年にリリースした「Fury」クラスです。 ASUP-M3ボード搭載のLM3S2793は2010年にリリースした「Tempest」クラスです。 TempestクラスはFuryクラスの2世代後の新製品で、性能も向上しています。このため FuryクラスのLM3S2965用サンプルコードがそのままではTempestクラスのLM3S2793では動作しない原因になっています。
動作しなかった場合には、TI社のe2eコミュニティで調べると、案外簡単に解決策が見つかります。